2015年1月27日火曜日

動き を描いてみる 

 一瞬もじっとしていないものを描くのは難しいです。

写真に撮って、その通りに描いても(それも僕には充分難しいのですが)目で見えているようにはなりません。

とにかく見て、憶えて、写真も撮って、いろいろやって魚と水の動きを捕まえなくてはならないのでしょう。

今回は欲張らずに鉛筆でスケッチしてみました。


駅の雑踏もそうです。動いている瞬間はつかまりません。

何しろこっちは、うっかり写真も撮れないご時世なので厄介です。

次の機会には色を載せてみたいと思っています。



  


                                                       

2014年12月30日火曜日

秋色のモザイク  すっかり冬なのに

作り始めたときは秋だったのですが、すっかり冬になってしまいました。(涙)

窓の外のハナミズキや南天の紅葉を眺めながら色を作っていきました。

葉が落ち、空の方が多くなって、木枯らしが吹き始める頃に慌てたのですが後の祭りです。

最初に上面に着色して、それから立ち上がりの面に同じ色を再現して行きます。

窓の外がどんどん冬になっていくので、ちょっと冬色になったりもしました。


いつものように並べ替えてみますが、あまり印象が変わらない気がします。

労多くして・・・という感じが否めません。

しかし、これを作っていて新しい発見もいくつかありました。

次回に生かせれば良し!ということで、今年一年を締めくくりたいと思います。(汗)

十一月十二月は、各一回のアップになってしまいました。

来年は、もっとペースを上げて、尚かつ大作にも取り組みたいと考えています。

よろしくお付き合いくださいね!


2014年11月30日日曜日

赤と青の交わり


今回は、赤と青を真っ直ぐになぞらえて画面を作ってみました。

ひとつひとつのピースが完結するようにと、立ち上がりの部分も塗り分けています。



赤と青とは、真反対のようで実は境目の曖昧なとても親密な色だと思うことがあります。

遠くて近く、近くて遠い色です。



上の絵は、半年以上前に描いたものです。



そしてパズル。






線による塗り分けは、デフォルメされた赤と青の交わりであり、並べ替えることにより色とりどりに入れ替わる美しさは、交わることが持つ本質的気高さだと思います。


2014年10月29日水曜日

トレド ムスク  習作 直線と曲線

以前にスペインのトレドを訪ねた時に撮ったムスクの写真からです。

直線と曲線の組み合わせ、奥行、石の質感などなど課題にして描いてみたのですが、そのどれもがまだまだこれからだと気づかされた習作でした。

しかし、写真を穴があくほど見つめながら描いているうちに、写真に写ったものは目に見えているものとは違うという当たり前のことにもやっと気づきました。

見るということと描くということを結びつける想いや技術など、さまざまに考えます。


アーチの奥にある扉の向こうに何があるんだろうということを、ここを見たときのように感じられる絵をいつか描けたらと思います。


油彩 F6  318X410






2014年10月23日木曜日

不安な空もよう

10月に入ってからも暑いんだか寒いんだかわからないような空模様でしたね。

台風の晩に玄関先を片付けておこうと表に出たら、思いがけず生ぬるい風が吹いていて驚きました。

季節といい社会情勢といい、随分怪しいこの頃です。

ピースもこんな感じで、怪しい色使いです。

ところが、並べ替えてみると、不思議としっとりとした味わいになりました。

世の中もこんな風に落ち着くといいのですが。

2014年10月20日月曜日

みちしるべ  森で道に迷う

今頃に森へ入ってみると、どんぐりがたくさん落ちています。

子供の頃は、毎日のように森の中を探検していました。

毎日入っている森でも、ちょっと奥に入るときには迷わないように道しるべを見つけておきます。

下生えや枝ぶりをじーっと見て記憶しておくわけです。

それでも油断すると簡単に迷います。


村上春樹氏の「海辺のカフカ」という小説の中で森の中のシーンが出てきます。

目印を憶えながら入っていったつもりで、振り返ると全く見知らぬ景色に見えるという描写が出てきますが、本当にその通りです。

さながら、こんな感じです。

シンとした森の中で、何かとても重量のあるものが落ちてきたようなズシンという音が聞こえる、というくだりもありますが、それもよく聞いていた音です。

小説の中で出てきて思い出したのですが、今考えると不思議な音です。

子供だったから、そんなものだと思っていました。


大人になって、あんまり森に入らなくなりました。

紅葉を遠くから眺める方が多くなりましたが、本当は中に入っていくとどんな季節でも楽しいですよね。


2014年10月5日日曜日

習作 ガラス 水 ツタの葉

油彩による秀作です。

自然光の下でのガラスのコップ、水、ツタの葉とオイルの瓶を描いてみました。

描けているのか自分ではわからないものです。

ただ描いている間、それぞれの質感が本当に美しいと感じながら描きました。

こうして写真に撮ると、実際にキャンバスの絵を直に見るより分かることがある気がします。


昨年の暮れにロペスの絵を見て、いつか描こうとツタの葉を水に挿してから随分経ちます。

最初は五枚しかなかった葉が、いつの間にか八枚になっていました。

庭の土に植え替えることにします。

命はすごいなぁと思います。


油彩 キャンバス F4号  240X335

2014年9月12日金曜日

分離派

分離派(セセッション)は19世紀の終わりにウィーンで起こった芸術活動です。

調べると、クリムトだのエゴン・シーレだのウィトゲンシュタインのお父さんだのそうそうたる名前が並びますが、世紀末の退廃的な空気に乗っかって美しいデザインの工業製品もたくさん生まれています。

アールヌーボーともアールデコとも違う色使いやフォルムが大好きです。

このパズルが分離派をモチーフにしたと言ったら怒られるかもしれません。

一度だけオーストリアを訪ねたことがあります。

ウィーンもザルツブルクもグラーツも、それはそれは素敵な街でした。

新しいものと古いものがとてもいい形で混在していました。

今も続いているという分離派の影響が、あの街で見た建築や工業製品や美術のどこに残っているのか、つぶさに特定はできませんが、居心地のいい素敵な街を広く覆っている気はしたのでした。

わずか三色構成のシンプルなピースです。


並べ替えたほうが面白い画面かもしれません。

2014年9月5日金曜日

スズメバチ

台所の換気扇の外にスズメバチが巣を作っていました。

バレーボールほどの大きさでした。

業者にたのもうかと思ったのですが、時間も費用もかかりそうだったので、インターネット上の「自分で駆除しました!」の記事に勇気を得て、必死の思いでどうにかやっつけることができました。

しかし、亡骸をしみじみ眺めると、獰猛を通り越して気高くさえあります。

こちらの一方的な都合で駆除するに至ったのですが、本当に美しい生き物です。

でも、もう来ないで欲しいですね。


キャンバス  油彩  F4号 240×335

2014年8月15日金曜日

夏の光

考えたら、眩しいほどの陽射しの中を歩くことが嬉しかったのは、子供の頃だけだったのかもしれません。

いつの間にか、カンカン照りの日中出歩くことを疎ましく感じるようになっていました。

頑張って出歩くと我が家の周りには、茶畑と茶畑の間にこんな切り通しや木陰がまだたくさん残っています。