2014年5月29日木曜日

花 ともしび

なんという名前の花かは知らないのですが、とても可憐な花です。

乳白の花弁の先端に生まれたてのような淡い緑色がポツンと色づきます。

そのしっとりとした肌触りやぽったりとした厚みを感じさせる白を眺めていると、昼間の陽の光を蓄えて、月のない晩にポッと灯っているような気がします。

2014年4月29日火曜日

わずかな不安



平穏な毎日を送りながら、ふっと不安が心を横切ることがあります。

不安のもとを記憶の中に探るのですが見つかりません。

原因がわからないまま、シミのように不安が心に滲んでいきます。

いつの間にか忘れてしまっている程度のことなのでしょうが、なんとなく居心地の悪い時間を過ごします。

そんなことがありませんか?


パレットの上の絵の具の色も、人の心も、とてもデリケートなものですよね。








2014年4月23日水曜日

習作  見て描く 見ないで描く

見て描くのも難しいですね。

ほんのちょっと視線をずらすだけで、形も影も変わって見えます。

似ているようであり、全然違うようであり。

海を描いたブーダンや、踊り子を描いたドガは、どうやってその瞬間を画面にとどめたのだろうと思います。

ひたすら見て、ひたすらスケッチやデッサンを繰り返したのでしょう。

見ないで描くのも難しいです(苦笑)

手のひらに光るたまを置いてみたらこんな感じかな、という絵です。


描きながらわかることもあれば、描いてるうちにわからなくなることもあります。

見て描くものも見ないで描くものも、僕の内側にある物語のひとコマだと思っています。

いつかその物語が伝わるように描けたらと思います。




2014年4月22日火曜日

固定されたパズル 2  街 雑踏

パズルピースの切れ端を枠の中に収め、隙間を泥のような粘土で埋め、その上から色を載せてあります。

並べ替えできないのですからもはやパズルではないのですが、入れ替え可能な街そのものがパズルのようでもあり、あえてパズルと呼びました。

木や粘土といった素材の力が深い陰影を作ってくれます。

45cm×30cm

2014年3月11日火曜日

夕暮れ 秋の東北にて

東日本大震災 あれから三年が経ったのですね。。

昨年の秋に、気仙沼、陸前高田から盛岡へと車で走りました。

海沿いを走ると三年も経ったとは思えない被災地の惨状に驚きました。

いざ内陸へ走ると美しい東北の秋がありました。

花巻を通る頃には夕暮れて来て、ふと車を止めて国道脇の川に架かった橋の上からしばらく暮れていくのを眺めてました。

かなわないような美しさの夕暮れでした。

水彩 23cm×35cmほどです。






2014年3月10日月曜日

過ぎつつある冬

ついこの間春を待ちわびて街のパズルを作っておきながら、窓の外で過ぎつつある冬のことも偲んでいます。

雪の下からあらわれた風景は鈍色の空とあいまって、まだかろうじて冬の色です。




2014年3月7日金曜日

ちょっとだけれど つながっている ということ

近頃危ういニュースが多いですね。

以前だって少なかったわけではないのですが、最近耳に入ってくるニュースは少し規模が大きくて物騒なものが多い気がします。

この間の大雪のあと、朝からわらわらと近所の人が出て来てみんなで雪かきをしました。

せめて歩けるように、せめて車が一台通れるように。

出てきた人の家の前も出てこなかった人の家の前も雪をよけていきます。

誰かと「ありがとう」というわけでも「ごくろうさま」というわけでもなくて、「昨日はよく降りましたね」とか言いながら黙々と作業します。

これぐらいでいいかなって思ったあたりで、みんなそれぞれに家に入って行きました。

ただご近所というだけのつながりですが、やっぱりつながってはいるのです。

町同士だったり市同士だったり県同士だったり、そして国同士だったりもつながっています、きっと。

切らないようにしたいですね。



2014年3月6日木曜日

春を待ちかねて

あったかくなりそうで、なかなか暖かくなりません。

待ちきれないので、あっけらかんと春らしい街並みを作ってみました。

パズルピースを草原の色に塗り、家みたいな形に切り出した木片に屋根を塗り分け窓を描いて乗せます。

ただそれだけなのですが、なんとなく家に見え、集まると街に見えませんか?

角度を変えて眺めても楽しいです。


街のパズルは久しぶりに作りました。

作ってる間も、出来上がってからも、すごく楽しいパズルです(笑)

並べ替えてみて、また写真をアップします!


2014年3月2日日曜日

モノクロームから色彩への習作

モノクロームの習作のモチーフに色をのせてみました。

30cm×45cmほどの画面に、アクリル絵具による彩色です。

こうした習作を描けば描くほど、描きたいものやイメージをイコールで画面に移す難しさを痛感します。

そして、美術館で思わず足を止めてしまうような作品というのは、技術のもっともっと先か、あるいは全く別のところにあることにも改めて気付きます。

少し呆然としながら、それでも描きたいものや作りたいものがあることが嬉しくて仕方がないのです。



2014年3月1日土曜日

固定されたパズル

冬は過ぎつつあり春にはもう少しのこの頃。

家のまわりの色をひろってみました。


固定されたパズル なんてまわりくどい言い方をしなくても、要するに並べ変えられないってだけなのです。

じゃあ絵でいいじゃないか!とも思うのですが、厚みや素材の違う木片に着色すると、画用紙に絵具ので描くのとは違った表情が出てきます。

その素材感の残った感じを、普段作っている木のパズルになぞらえてみました。

作ってみて、絵を描くのとは違った緊張と楽しみがあります。

もっといろいろ試してみたくなりました(笑)