2014年4月29日火曜日

わずかな不安



平穏な毎日を送りながら、ふっと不安が心を横切ることがあります。

不安のもとを記憶の中に探るのですが見つかりません。

原因がわからないまま、シミのように不安が心に滲んでいきます。

いつの間にか忘れてしまっている程度のことなのでしょうが、なんとなく居心地の悪い時間を過ごします。

そんなことがありませんか?


パレットの上の絵の具の色も、人の心も、とてもデリケートなものですよね。








2014年4月23日水曜日

習作  見て描く 見ないで描く

見て描くのも難しいですね。

ほんのちょっと視線をずらすだけで、形も影も変わって見えます。

似ているようであり、全然違うようであり。

海を描いたブーダンや、踊り子を描いたドガは、どうやってその瞬間を画面にとどめたのだろうと思います。

ひたすら見て、ひたすらスケッチやデッサンを繰り返したのでしょう。

見ないで描くのも難しいです(苦笑)

手のひらに光るたまを置いてみたらこんな感じかな、という絵です。


描きながらわかることもあれば、描いてるうちにわからなくなることもあります。

見て描くものも見ないで描くものも、僕の内側にある物語のひとコマだと思っています。

いつかその物語が伝わるように描けたらと思います。




2014年4月22日火曜日

固定されたパズル 2  街 雑踏

パズルピースの切れ端を枠の中に収め、隙間を泥のような粘土で埋め、その上から色を載せてあります。

並べ替えできないのですからもはやパズルではないのですが、入れ替え可能な街そのものがパズルのようでもあり、あえてパズルと呼びました。

木や粘土といった素材の力が深い陰影を作ってくれます。

45cm×30cm