僕の生まれ育った街は、その昔「台風銀座」の異名がありました。
だから子供の頃の台風は、夏恒例のイベントのように感じていました。
台風が来る日は、空がオレンジ色に染まります。
関東ではあまり見かけませんが九州の人だったら、あの台風の前のオレンジ色に染まる独特の空の色を、夏の風物詩のように感じているのではないでしょうか。
小さい頃、そろそろ台風が来るなぁと夕焼けとは違う橙色の空を見ながら、台風には赤い芯があると勝手に思っていました。
家の前の竹林が暴風に蹂躙されるのを雨戸の隙間からのぞきながら、ちぎれ飛ぶ雲のあいだに赤い台風の芯を探したことがあります。
季節はずれの大きな台風に身をちぢめながら、そんなことを思い出して描きました。
大人になった今、赤い芯も探さず、うず巻く風をのぞき見ることもなく、ただひたすら無事に通り過ぎてくれるのを待つようになりました。
おはようございます。
返信削除asandasです。
今回の台風は予想されていたよりは被害も少なかったようですので、少しホッとします。
台風に赤い芯というのは、すごい感覚ですね。子供ならではかもしれませんが、確かにどこから生まれるのか分からない不思議さが、探させたのかもしれませんね。次々と生まれて渦巻く強さを感じました。色もいいですね。
私は子供の頃、台風だと「赤い蝋燭と人魚」という、小川未明さんの童話を思い出していたのを思い出しました。台風の凄さと赤い色は子供には結びつくものがあるのかなと、ハルパリさんのコメントを見て思いました。
また、お邪魔させていただきます。
いつもコメントありがとうございます。
返信削除「赤い蝋燭と人魚」は素敵で不思議なお話ですよね。僕も大好きです。
子供の頃にしか感じれないことがたくさんありますよね。
僕は、パズルを作ったり絵を描いたりしているうちに、長いあいだ忘れていた子供ん頃のことをたくさん思い出しています。
それは、楽しいような切ないような、何とも言えない気分です。
また頑張って更新します。
ありがとうございました。